マーラーの交響曲第4番は彼の10曲の交響曲(そのうち第10番は未完)の中でも最も規模が小さく、他の交響曲で見られる、嵐の様に烈しい作風は影をひそめています。第4楽章にはソプラノ独唱を導入し、その歌詞には「少年の魔法の角笛(子供の魔法の角笛)」を用いています。
この詩集はドイツ民衆歌謡の詩集(全3巻)で「ドイツのマザー・グース」とも呼ばれています。これらに影響を受けたマーラー以外の作曲家にはメンデルスゾーン、シューマン、カール・レーヴェ、ブラームス、ツェムリンスキーなどがいます。
独唱は通常女声のソプラノで歌われますが、様々な見地からボーイ・ソプラノを起用することもあるようです。また、第2楽章では長2度高く調弦した独奏ヴァイオリンがおどけた様な旋律を、独特の響きで効果的に奏でるのがユニークで、マーラー独特のパロディ的要素が現れます。彼自身「友ハイン(死神)は演奏する」と自筆譜に書いた事があったそうです。
しかしながら全曲を通じて非常に美しい旋律にあふれており、マーラーならではの「歌の拡がり」が余すことなく表れています。
まさに「天上の音楽」とでも呼びたいこの第4交響曲を、いつも歌と器楽をたいへん密接に結びつけてくださる沼尻竜典氏(当団首席客演指揮者)のタクトが、どの様に描き出すのかに注目されましょう。加えて現在ドイツで活躍中のソプラノ歌手・角田祐子さんの美声も待ち遠しいところです。
モーツァルトのヴァイオリン協奏曲は名作ぞろいですが、特に第3・4・5番は名手の腕の見せどころです。いずれもモーツァルトならではの遊び心や美しい旋律に満ちており、特に第2楽章において美しさの極みに達しているのが見逃せません。
1971年ライプツィヒに生まれ数々のコンクールで入賞、23歳の若さでウィーン国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスター、更に2000年からはウィーン・フィルハーモニーのコンサートマスターを務めている逸材、フォルクハルト・シュトイデさんが「モーツァルトの魂」をどのように歌い上げるかに目が離せません。
今回も楽員一同、心を込めて演奏致します。
皆様多数の御来場を、心よりお待ち申し上げます。
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調 K.218「軍隊」
W.A.Mozart:Concerto for Violin and Orchestra No.4 in D major, K.218 "Military"
〜マーラー没後100年〜
マーラー:交響曲 第4番 ト長調
G.Mahler:Symphony No.4 in G major
指揮:沼尻 竜典(日本センチュリー交響楽団首席客演指揮者)
ヴァイオリン:フォルクハルト・シュトイデ
ソプラノ:角田 祐子
D席は完売しました
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